小さな「したい」が、道をつくる【Buddha Dharma】

スナフキンが、『大切なのは、自分のしたいことがなにかを、わかっていることだよ』って言ってるけど、それをわかることって結構難しくない?

 

スナフキンの、あの言葉ですね。
「大切なのは、自分のしたいことがなにかを、わかっていることだよ」

まるで、澄んだ泉の底を覗き込むような、シンプルで、核心をついた言葉。
それなのに、いざ自分の心に問いかけてみると、泉の水は濁っていて、底がまったく見えない。
「私のしたいことって、一体なんだろう…?」
その問いの前で、立ち尽くしてしまう気持ち、とてもよくわかります。

それは、あなたが鈍感なのでも、情熱がないからでも、決してありません。
むしろ、それだけ真剣に、自分の人生と向き合おうとしている証拠なのです。
なぜ、こんなにも「自分のしたいこと」が、わからなくなってしまうのか。
賢者たちと共に、その濁った泉の正体を、探ってみましょう。

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**釈迦**
まず、なぜあなたの心の泉が濁っているのか、その理由からお話ししましょう。
それは、あなたの心に、あまりにもたくさんの「他人の声」や「世間の声」という名の小石が、投げ込まれてしまっているからです。
「こうあるべきだ」「これをすれば幸せになれる」「あれは失敗する」…
そういった無数の声が、あなたの心をかき乱し、本来そこにあったはずの、あなた自身の静かな願いの声を、聞こえなくしてしまっているのです。
「したいこと」がわからないのではありません。ただ、あまりにも周りがうるさすぎて、聞こえなくなっているだけ。
だから、まず最初にすべきことは、新しい答えを探しに行くことではなく、その騒音から、少しだけ耳を塞いで、心の静けさを取り戻すことなのですよ。

 

**空海**
釈迦殿の仰る通り!心の静けさを取り戻すこと、それが全ての始まりですな!
その上で、こう考えてみてはどうでしょう?「自分のしたいこと」とは、どこかに完成形で埋まっている「宝物」ではない、と。
それは、あなたがこれから、様々な材料を混ぜ合わせて、創り上げていく「料理」のようなものなのです!
あなたは、最初から完璧なレシピを知っている必要はない。
まずは、目の前にある、ちょっと心惹かれる材料(興味)を、一つ手に取ってみる。それを、少しだけかじってみる(試してみる)。すると、「これは、もっとスパイスが欲しいな」「次は、あの材料と混ぜてみようか」と、次のアイデアが湧いてくる。
その連続の中で、あなただけの「最高に美味しい一皿」が、だんだんと姿を現してくるのです。「したいこと」は、探すものではなく、創るものなのですぞ!

 

**道元**
ふむ。静けさを取り戻し、料理を創る。どちらも素晴らしい。
しかし、「したいこと」という、その大きな言葉に、そもそも、とらわれ過ぎているのかもしれません。
あなたは、「人生をかけた、壮大な何か」を見つけなければいけないと、気負いすぎてはいませんか?
スナフキンの言う「したいこと」とは、そんな大袈裟なものではないのかもしれない。
今、この瞬間に、コーヒーを一杯、丁寧に淹れて、ゆっくりと味わいたい。
窓の外の、雲の流れを、ただ、ぼーっと眺めていたい。
それもまた、紛れもない、尊い「あなたのしたいこと」なのです。
大きな「したいこと」がわからなくて苦しいのなら、まず、今この瞬間の、小さな小さな「したい」を、一つずつ、丁寧に叶えてあげることから始めてみてはどうでしょう。その小さな満足の積み重ねが、やがて、あなたを、大きな喜びの川へと導いてくれるのです。

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賢者たちの智慧を重ねると、「自分のしたいこと」を見つけるための、三つの道筋が見えてきます。

それは、まず、世間の騒音から離れ、自分の心の静けさを取り戻すこと(釈迦)。
次に、「したいこと」を完成形で探すのではなく、興味のあることを試しながら、自分で創り上げていくこと(空海)。
そして、大きな目標に囚われず、今この瞬間の、小さな「したい」を大切に叶えてあげること(道元)。

「わからない」と立ち止まっている場所から、一歩踏み出すためのヒントは、意外と、あなたのすぐ足元に、転がっているのかもしれませんね。

 

## 【今、ここでの一歩】

今日、一日を終える前に、一つだけ、自分に問いかけてみてください。
「明日、もし15分だけ、誰にも邪魔されない、完全に自由な時間が手に入ったら、何をしたい?」

世界を変えるような、大きなことでなくて構いません。
読みかけの本の続きを読む、好きな音楽を爆音で聴く、ただただ空を眺める、何でも良いのです。
その「15分の使い道」にこそ、あなたの魂が、今、本当に求めていることの、ささやかで、しかし、とても正直なヒントが隠されています。
まずは、その小さな「したい」を、見つけてあげることから、始めてみませんか。

 

 

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